ジェフリー・ラング 米国の数学教授/作家
説明: 准教授であり、イスラーム改宗後3冊の改宗記を書いた著者の逸話。
- より アンマール・バッカール
- 掲載日時 23 Feb 2015
- 編集日時 24 Feb 2015
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ジェフリー・ラング博士は、米国の最も大きな大学の一つに数えられるカンサス大学で数学を教える准教授です。彼は1954年1月30日、コネティカット州ブリッジポートでローマ・カトリックの家庭に生を受け、宗教的な旅を開始しました。彼の最初の18年間はカトリック・スクールに通い、そこで神やキリスト教についての多くの答えられない疑問を抱えたまま過ごしてきました。ラングは改宗記においてこう語ります。「60〜70年代の多くの若者達と同様、私は当時の政治的・社会的・宗教的価値観について疑問を持つようになりました。」「私は社会が神聖視していたすべての組織に対して反旗を翻したのです。そこにはカトリック教会も含まれていました。」
彼は18になると、完全な無神論者となっていました。「もしも慈悲深く慈愛に満ちた神が存在するのなら、なぜ地球には苦難があるのか? なぜ神は私たちをただ天国にそのまま連れていってくれないのか? なぜ苦しめるために人々を創造するのか?」これが、彼が当時疑問に思っていたことでした。
サンフランシスコ大学の若き数学教師として、ラングはついに神の存在が現実味を帯びた宗教を見つけます。それは大学で出会った数人のムスリムの友人たちによって示されたのです。ラングは述べます。「私たちは宗教について語り合いました。私は彼らに疑問をぶつけると、彼らの非常に慎重に導き出された答えにとても驚いたものでした。」
ラング博士は、王族のような雰囲気を醸し出していたサウジ人の学生マフムード・カンディールと出会いました。彼はクラスに入ると、クラス中の注目を受けるような人物で、ラングが医療研究についての質問をすると、彼は完璧な英語で自信たっぷりに答えました。市長、警察署長、一般人に渡るまで、誰もがカンディールのことを知っていました。教授と生徒たちは様々な場所に繰り出しました。カンディールは最後に、クルアーンと数冊のイスラームの本をラングに渡しました。ラングはクルアーンを進んで読み、大学の学生たちによって礼拝が行われていた場所に突き当たり、基本的には殆ど苦労することなく改宗に至りました。彼はクルアーンによって征服されたのです。最初の2章はその出会いの記録であり、それは驚くべきものです。
「画家は、肖像画の目をまるであなたの姿を追っているかのように描くことが出来るが、どのような作家があなたの日々の移り変わりを予期するような聖典を書くことが出来るだろうか?…私は毎晩、疑問や反対意見を練り上げましたが、なぜか翌日にはその答えを見つけ出していました。その著者は、私の考えを読み取り、次の読書時に適切な場所でそれを示しているかのように思えました。それらのページのなかに、私は自分自身の姿を投影させたのです…」
ラングは一日5回の礼拝を定期的にこなし、精神的な満足感を得るようになりました。彼はファジル(日の出前)の礼拝が、イスラームにおいて最も美しく、感動的な儀礼であると感じているそうです。
彼にとって全くの異国語であるはずのアラビア語によるクルアーンの朗誦が、どうして魅了的なのかという問いに対し、ラングはこう答えます。「ではどうして乳児は、母親の声に慰みを得るのでしょうか?」彼はクルアーンを読むことは大きな慰安であり、困難な時においては力付けてくれるものであると言っています。それ以降、信仰問題はラングの精神性の成長においては、実践の問題であったということです。
また一方で、ラングは数学教授の職にあります。彼はパデゥー大学で修士号と博士号を取得しています。ラングは常に数学に魅了されてきたと語ります。「数学は論理である。それは事実と数値を用いて具体的な答えを求めるものである。」「私の頭脳もそのように働くので、具体的な回答のない問題に携わることは、私を苛立たせる。」彼によると、ただ事実的観念を受け入れる頭脳が宗教を信じることを難しくさせるのは、大半の諸宗教は信仰による受け入れを要求するからであるとします。イスラームは人の理性に訴えるのであると彼は言います。
ムスリム学生協会の指導教員も務めるラングは、自身を学生と大学の間の仲介者であると見なしていると述べます。彼は大学の権威者たちからイスラームの講義を行う許可を得ています。彼はこう述べます。「彼らの指導教員を務める目的は、アメリカ文化に適応し、大学での学生生活を成功させるという彼らの必要性を満たすことにあります。彼らは様々な誤解を訂正される機会に感謝しています。」
ラングはサウジ人のムスリム女性、ライカと12年前に結婚しました。ラングは米国のムスリム・コミュニティでベストセラーとなった本を数冊著しています。そのなかでも重要な一冊に「Even Angels ask; A Journey to Islam in America(天使でさえも質問する;米国におけるイスラームへの旅)」この本で、ラング博士は自らのイスラームの旅における自己発見と発展を通して培った多くの見識を読者と共有します。
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