ドナルド・S・ロックウェル大佐 米国出身の詩人/評論家
説明: 詩人、文学評論家、作者、ラジオ番組編集長、そして「Beyond the Brim(限界の先へ)」「Bazar of Dreams(夢のバザール)」の著者が、なぜイスラームに改宗したのかを語ります。
- より ドナルド・S・ロッ
- 掲載日時 17 Feb 2015
- 編集日時 17 Feb 2015
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イスラームのシンプルさ、その力強い教え、抗しがたいモスクの雰囲気、信仰者たちの正直さと、世界中で何百万人もの人々が一日5回の礼拝への呼びかけに応えることを実現させる自信――まず、それらの要素が私の興味を惹き付けました。しかし、私がイスラームの追従者になろうと決断した後になり、私はそれを確証する、さらに多くの深い理由について知りました。人生についての円熟した概念――それは預言者の行いと熟考の結合による果実なのです――英知に満ちた忠言、喜捨と慈悲への激励、寛大な博愛主義、女性の財産権を宣言したパイオニア――マッカ出身の男性による、これらとその他の要因が、私にとってはこの実践的な宗教に対する揺るぎない証拠だったのであり、それは「神を信頼し、ラクダをつなぐのです。」という、一見理解しがたいムハンマド(神の慈悲と祝福あれ)の言葉に概括されているのです。彼がもたらしたものは、不可視の力による保護への盲目的信仰という怠慢さではありません。そうではなく、一般的な行為において宗教的意味を持たせ、私たちがあらゆることを正しく行い、それに最善を尽くすのであれば、神の御意としてもたらされるものを信頼することが出来るという自信なのです。
イスラームによる他宗教に対する度量の大きさも、自由を愛するあらゆる人々に訴えかけます。ムハンマドは追従者たちに対し、旧約・新約聖書の信仰者たちに良く振舞うよう勧告しています。アブラハム、モーゼ、イエスは、同じ唯一神による預言者仲間であると認識されています。これは至極寛大であり、他宗教の取る態度より遥かに優れたものです。
偶像崇拝からの完全なる脱却こそ、ムスリムの健康的な信仰における強さであり、純潔さのしるしでもあるのです。
神の預言者による元来の教えは、教義解釈学者たちによる改竄や変更の迷路によって飲み込まれたりはしませんでした。クルアーンはムハンマドの時代に、多神教によって腐敗した人々に対して下されたときから、イスラームにおける神聖な心臓部として、そのままの状態を保ち続けています。
イスラームにおける骨子である、すべてにおける中庸と節制の概念が、私による無条件の同意を勝ち取りました。預言者は人々の健康を大切にし、彼らに厳格な清潔観と、本能的な欲望に打ち勝つための定めの断食を規定しました。イスタンブール、ダマスカス、エルサレム、カイロ、アルジェ、タンジール、フェズやその他の都市の印象的なモスクの数々は、装飾品、飾り物、肖像画、像、音楽、儀式などの助けを借りることなく、イスラームの力強くシンプルな「より高い存在」への意識に気持ちが高揚させられました。モスクは静かに熟考し、唯一なる神の存在を実感しつつ無我の境地に達する場なのです。
イスラームの民主主義的側面は、私にとって常に魅力的でした。権力者と貧民は、慎ましく崇拝するモスクの中においては同じ権利を持つのです。
ムスリムは、自分と神との間にいかなる仲介者も認めません。ムスリムは贖罪の処方箋や、救済を提供すると主張する師などに頼ることなく、直接、被造物・生命の創造主である神へと祈ります。
人種・政治観・肌の色や国籍などにとらわれないイスラームにおける普遍的な同胞愛は、私の人生において幾度となくやすらぎを与えてくれました。それは、この信仰に私を惹き付けたもう一つの要素でもあるのです。
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