来世への旅路(4/8):信仰者と楽園
説明: 信仰において、楽園という成功を成し遂げる者たちが、そこでどのように迎え入れられるかについて。
- より IslamReligion.com
- 掲載日時 06 Dec 2009
- 編集日時 21 Oct 2010
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楽園
信仰者たちは楽園の巨大な8つの門の前へと先導されます。そこで彼らは天使たちによって、火獄からの救いと安全な到着に対して至福に満ちた歓迎と祝福を受けます。
“また彼らの主を畏れた者は、集団をなして楽園に駆られる。彼らがそこに到着した時、楽園の諸門は開かれる。そしてその門番は、「あなた方に平安あれ、あなた方は立派であった。ここに御入りなさい。永遠の住まいです。」と言う。”(クルアーン39:73)
“(善行を積んだ魂に言われるであろう。)おお、安心し、大悟している魂よ、あなたの主に返れ、歓喜し御満悦にあずかって。あなたは、わがしもべの中に入れ。あなたは、わが楽園に入れ。 ”(クルアーン 89:27−30)
まずムスリムの内でも、最善の者たちが最初に楽園へ入ります。そして彼らの内の最も誠実な者たちがその最上層へと昇ります。1
“だが、多くの善行をして、信者としてかれの許に来た者には高い位階を与える。”(クルアーン20:75)
“(信仰の)先頭に立つ者は、(楽園においても)先頭に立ち、これらの者(先頭に立つ者)は、(アッラーの)側近にはべり、至福の楽園の中に(住む)。”(クルアーン56:10−12)
クルアーンの楽園に関する叙述は、そこがいかに素晴しい所であるかを私たちに教えます。そこは私たちの欲求を全て満たし、感覚を誘惑し、ありとあらゆる望みを叶える永久の住処なのです。楽園は、麝香の粉からなる砂2、サフランの土3、金と銀のれんが、真珠とルビーの小石から成っていると神は述べられています。楽園の庭園の下には泡立つ水、甘い乳、純粋な蜜、そして酔うことのないワインから成る川が流れています。それらの川岸にあるテントは真珠の丸屋根4で出来ています。その場は輝かしい光に満ちており、芳しい植物や、はるか彼方から匂い取れる香気で溢れています。5そこには高くそびえ立つ宮殿、巨大な館、ぶどうのつる、ナツメヤシの木、ザクロの木6、金の幹からなる蓮やアカシアの木があります。7そして漿果類、柑橘類、核果類、瓜類、林檎類など、信仰者の考え得るあらゆる種類の熟した果物があるのです。
“(楽園の)中には各自の望むもの、また目を喜ばすものがあろう。”(クルアーン43:71)
各信仰者には、優雅な衣服をまとった、最も美しく敬虔で純粋な配偶者が与えられます。そしてその輝かしき永久の新世界には更なる至福が待ち受けているのです。
“彼らはその行ったことの報奨として、喜ばしいものが自分のためにひそかに(用意)されているのを知らない。”(クルアーン32:17)
楽園はその居住者に対し、物質的な喜びだけでなく、感情的、精神的な至福をも与えます。預言者は述べられています:
“誰であれ楽園に入る者は、喜びの人生を祝福される。彼は決して悲しまず、彼の衣服は決してほころびず、彼の若さは決して老いないであろう。人々は神の呼びかけを聞くだろう:‘われはあなた方に健康を与え、二度と病気にならず、あなたは生き、決して死なず、あなたは若く、決して老いはせず、あなたは至福に満ち、決して悲しまないであろう。’”(サヒーフ・ムスリム)
究極的に、最高の喜びとは神ご自身との謁見です。真の信仰者にとり、神の祝福されたお姿を目にすることこそ、究極の報奨なのです。
“その日、或る者たちの顔は輝き、彼らの主を仰ぎ見る。”(クルアーン75:22−23)
これが、誠実な信仰者にとっての最終目的地であり、永久なる住処である楽園なのです。至高なる神が私たちを楽園にふさわしくしてくださりますよう。
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