イスラームと聖母マリア(2/3)
- より M. Abdulsalam (IslamReligion.com)
- 掲載日時 06 Dec 2009
- 編集日時 12 Dec 2009
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マリアへの受胎告知
神は、天使たちがマリアのもとを訪れ、彼女に懐妊の吉報と生まれて来る子供の地上における栄誉、そして彼が行なうであろう奇跡を伝えた情景をこう描写します:
“また天使たちがこう言った時を思え。「マリアよ、本当に神は直接ご自身の御言葉で、あなたに吉報を伝えられる。マリアの子、その名はイエス・キリスト、かれは現世でも来世でも高い栄誉を得、また(神の)側近の一人であろう。彼は揺り籠の中でも、また成人してからも人々に語り、正しい者の一人である。彼女は言った。「主よ、誰も私に触れたことはありません。どうして私に子が出来ましょうか。」かれ(天使)は言った。「このように、神は御望みのものを御創りになられる。かれが一事を決められ、『有れ。』と仰せになれば即ち有るのである。また主は啓典と英知と律法と福音とを彼に教えられる。”(クルアーン 3:45−48)
これは、バイブルで述べられている状況と酷似しています:
“マリア、怖がることはない。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。”(ルカの福音書 1:30−31)
彼女は驚いて言いました:
“どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。”(ルカの福音書1:34)
この出来事は、その敬虔さと献身性で知られていた彼女にとっての大きな試練でした。彼女は、人々が自分に対して不貞の疑惑を持つであろうことを予感しました。
神は別のクルアーンの節で、マリアがイエスを産むというガブリエルによる受胎告知に関する詳細を更に詳しく描写します:
“またこの啓典の中で、マリア(の物語)を述べよ。彼女が家族から離れて東の場に引き籠った時、彼女は彼らから(身をさえぎる)幕を垂れた。その時われはわが聖霊(ガブリエル)を遣わした。かれは1人の立派な人間の姿で彼女の前に現われた。彼女は言った。「あなた(ガブリエル)に対して慈悲深き御方の御加護を祈ります。もしあなたが、主を畏れておられるならば(私に近寄らないで下さい)。」かれは言った。「私は、あなたの主から遣わされた使徒に過ぎない。清純な息子をあなたに授ける(知らせの)ために。」(クルアーン 19:16−19)
あるとき時マリアが所用のためにモスクを出たとき時、大天使ガブリエルが男性の姿でマリアを訪れました。彼女はその男性があま余りに接近してきたために恐怖し感を抱き、彼に対する神のご加護を求めました。するとガブリエルは、彼女が最も純粋な子供をやがて最も純粋な子供を身ごもることを告げ知らせるため、自らが神によって遣わされたことを伝えました。驚きのあまり、彼女は驚きのあまり、声をあ上げてこう言いました:
“彼女は言った。「未だ且つて、誰も私に触れてはいません。また私は不貞でもありません。どうして私に息子がありましょう。」”(クルアーン 19:19−20)
ガブリエルは、それが既に定められていることであり、全能の神にとっては容易いことであると彼女に教えました。神は、イエスの誕生は神の全能性の印であり、アダムを両親の存在なく創造したのと同じようにイエスを父親の存在なしに創造したのだと述べます。
“かれ(天使)は言った。「そうであろう。(だが)あなたの主は仰せられる。『それはわれにとっては容易なことである。それで彼(イエス)を人々への印となし、またわれからの慈悲とするためである。(これは既に)アッラーの御命令があったことである。』」”(クルアーン 19:21)
神はイエスの魂を、大天使ガブリエルを介してマリアに吹き込み、彼女はイエスを身ごもりました。神は別の章においてこう述べています:
“またわれは自分の貞節を守ったエリ(イムラーン)の娘マリア(の体内)に、わが霊(ガブリエル)をもって吹き込んだ。彼女は、主の御言葉とその啓典を実証する、敬虔な(しもべの)一人であった。”(クルアーン 66:12)
懐妊の兆候が誰の目にも明らかになるにつれ、マリアは人々がどういう反応を示すかとても心配になりました。そしてその知らせが瞬く間に広まることは避けられず、人々は彼女の不貞を訴え始めました。尚キリスト教では彼女がヨセフと結婚し、それによりマリアは苦悩したと信じますが、イスラームでは彼女がヨセフと結婚をしてはおらず、また同様に彼と連れ添ってもいなかったことを確証します。マリアは自分が婚姻関係を結んでいなければ、人々が彼女の懐妊から導き出すであろう唯一の論理的結論を知っていました。マリアは人々から離れ、遠隔の地へと赴きました。神はこう述べています:
“こうして、彼女は彼(息子)を宿したので、遠い所に引き籠った。分娩の苦痛は彼女をナツメヤシの幹に赴かせた。”(クルアーン 19:22−23)
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